2009年02月14日01:34
辛い辛いお話。何度も嘆息が出た。ため息っつーとなんか失敗して凹んだ時とか色っぽい感じとかになるような気がするので、嘆息。ホントに何度も出た。
でもすごくイイ映画。少しでも興味のある方は是非。
あらすじはこんな感じ。
兄がある凶悪な殺人事件の容疑者となった少女と、その少女を保護する任務についた刑事。そしてその二人や容疑者の家族をマスコミやネット社会が執拗に追いつめる。二人は転々と隠れては逃げるわけだけど、状況はどんどん悪くなる。まだ15歳の少女には重すぎる運命が、刑事には数年前の捜査中に起こったトラブルによるトラウマがのしかかる。この二人の葛藤と交流が現代社会を舞台に描かれるお話。
犯罪とそれを取り巻く社会的な状況を題材にしながら、普遍的な人間の業や心におった傷や痛みがテーマ。誰かを責めずにいられなかったり赦せなかったりする業の深さと、それにまつわる心の痛みとどう向き合うかということについて、この映画は観るものに問いかけてると思う。
そんな重くて辛い話に、志田未来と佐藤浩市のキャスティングがばっちりハマってたんじゃないかなぁ。志田未来の大きな瞳と純粋さ。佐藤浩市のどこか素っ気ないながら味わい深い演技。あと、松田龍平や柳葉敏郎の好演も光ってた。
2ちゃんねらをモチーフにしたと思われる、悪役のオタクにはちょっと笑った。
どうしても人を赦せない心、誰かの痛みを知ること、とりかえしのつかない罪…生きていれば多かれ少なかれ背負ってしまう業のようなものについて考えさせられる。おすすめです。
ここからはちょっと個人的な話になるけど、この映画を観たことも含めての今日一日で、ちょっと思いだしたことがあって。
今日、ムチウチのリハビリで首を上に引っ張りあげる機械にかけられた。あごのところを吊って、モーターで負荷をかけて上に吊り上げてはゆるめる機械。
この機械にセットされる時にギョッとした。こういう「吊る」ものには思い出すことがある。mixiでももう何度か書いてるけど、昔、首吊り自殺の死体を発見したことがあるのだ。しかも当時の職場の方の。その時のショッキングなことをどうしても思い出してしまう。だいぶ記憶が薄れていたから余計にギョッとした。
このことがずーっとショックで辛い記憶なのは、自分が発見したこともあるけど、それより、その自殺した方と最後に会って言葉を交わしたのは自分だろう、というのがあるから。
前日、残業でその方と二人で残っていたんだけど、自分は先に仕事が片付き帰ろうとした。その方は倉庫に探し物かなにかで行ってたので、倉庫まで行き、「お先、帰りますね。」と一言だけ声をかけて帰った。そして次の日、その倉庫で自殺していたのだ。
なんかね、考え過ぎなのかもしれないけど、「なんで様子がおかしかったことに気付けなかったんだろう。」とか、「なんで帰り際にもう少し話をしたりしなかったんだろう。」とか。責めた、自分のことを。今もそう思う。思い出すたびに思う。
後悔してももうどうにもならないんだけど、自分を責めたところでなんにもならないんだけど。
で、なんかそういう痛みみたいなものとどう向き合えばいいのか、っていうところを、この映画でちょっと助けられたような気がする。